「ブログ運営をするのに、レンタルサーバー(共用サーバー)とVPS(仮想専用サーバー)は、どちらが良いんだろう。」
「レンタルサーバーとVPSの違いを知りたい。」
この記事ではこういった悩みや疑問に答えます。
- 共用サーバーとVPSの違い
- VPSが活用される2つのケース
この記事を書く私は、Web関連の仕事に携わって9年、アフィリエイト暦は5年です。
結論から言うと、ブログ運営をするなら共用サーバーを利用した方が無難です。
VPSはサーバー関連の知識がないと実行環境の設定や運用に苦労するので、どちらかと言うと玄人向けです。
ブログを数年運営していると、「サーバーを変更しようかなー」と悩むこともあると思いますので、この記事を参考にしてみて下さい。
共用サーバーとVPSの違い
共用サーバーもVPSも、1台の物理サーバーを複数人のユーザーで共有することは変わりませんが、設定の自由度に大きな違いがあります。
それぞれの違いを比較表にするとこんな感じです。
サービス | 共用 | VPS |
---|---|---|
導入コスト | 低い | 低い |
自由度 | 低い | 高い |
管理者権限 | なし | あり |
サーバー構築 | 運営会社 | 利用者 |
OS選択 | 不可 | 可能 |
OSカスタム | 不可 | 可能 |
独自アプリ | 不可 | 可能 |
保守 | 運営会社 | 利用者 |
外部影響 | 受ける | ほぼ受けない |
サーバー知識 | 必要なし | 必要あり |
※VPSの外部影響について:物理サーバーのリソースは独立していますが、ネットワーク回線は共有しているので、外部影響を100%受けないわけではないです。
ざっと違いを比べるとVPSの方がメリットが大きいように感じると思います。
しかし、高度な知識とスキルが必要なことは、サーバー知識がない方にとっては大きなデメリットです。
保守管理の手間もかかるので、ブログ運営者なら記事執筆以外にもやることが増えてしまいます。
なお、サーバーの種類や種類ごとのメリット・デメリットに関しては、「【基礎知識】レンタルサーバーとは何か?役割や種類を分かりやすく解説」で解説しています。
【基礎知識】レンタルサーバーとは何か?役割や種類を分かりやすく解説
VPSが活用される2つのケース
VPSは、共用サーバーと専用サーバーのいいとこ取りなことから、主に活用されるケースは2つあります。(わりと主観です。)
- その1:開発環境を作りたい
- その2:コストを抑えたい
それぞれ解説します。
その1:開発環境を作りたい
共用サーバーでは、利用できるアプリケーションやプログラムが制限されています。
しかし、VPSならOSやアプリケーションのテンプレートを自由に選べるので、簡単にWebサービスの開発環境を構築することができます。
例えば、ConoHaVPSで設定できるOSとアプリケーションはこんな感じです。
他にも、新技術の検証や、自動でいいねを押すシステムなどを作ったりすることもできます。
その2:コストを抑えたい
個人的にはコストを抑えることこそ、VPSが活用される最も大きな要因だと思います。
VPSは、専用サーバーやクラウドサーバよりコストを抑えることができます。
共用サーバーと比べることよりも、専用サーバーと比べられることの方が一般的で、コストを抑えるために専用サーバーからVPSに移行するケースが多いです。
まとめ:上級者以外は共用サーバーが無難
サーバーの知識がなく、利用用途がブログ運営なら、共用サーバーを利用する方が無難です。
私自身も4年ほど前にさくらのVPSを利用しようか悩みましたが、用途やコストなどを検討した結果、共用サーバーを使い続けることにしました。
表示速度や同時アクセス数に物足りなさを感じても、共用サーバーの上位プランへ変更すれば、大抵の問題は解決できます。
実際、月間300万PVを超えるような大型サイトでも共用サーバーを利用していたりします。
というわけで以上です。