ブログ集客で失敗しないための方法【前提：事業次第では有効ではない】

本記事ではこういった疑問に答えます。

この記事を書く私は、Webマーケティング歴10年、アフィリエイト歴は６年ほど。
もともと広告代理店で働いていたこともあって、数十社以上のコンテンツマーケティングを担当してきた経験があります。

経済全体が落ち込んでいる昨今、ブログ集客を考えているビジネスオーナーは多いものです。
しかし、今までWeb関連の集客に注力していない場合、何から始めるべきか分からないことだらけですよね。

そこでこの記事では、ブログ集客を始める前に確認すべき前提と、具体的な方法について解説します。

ブログ集客を始める前に確認すべき前提条件

ブログ集客を始める前に、確認しておくべき前提条件があります。

その前提条件とは、「あなたの事業はブログによって集客できるタイプの事業かどうか」ということです。

事業を行なっていれば、セールスの電話ってよく来ますよね。
そのセールスの中には「企業サイトをリニューアルして、ブログ機能を持たせて集客しましょう」といった営業トークは割と多いものです。

しかし、事業内容によっては、ブログが集客における有効な手段とはなり得ないケースが多々あります。

具体例１：飲食店

例外はありますが、飲食店はブログでは集客できない事業です。

基本的に飲食店を探している人が調べるキーワードは、[料理ジャンル エリア][料理名 エリア]になります。
例えば、以下の通り。

他にも、３語複合のキーワードで調べられることもあります。

しかし、実際にこれらのキーワードを調べれば分かりますが、上位表示されるのはグルメレビューサイトです。

そもそも飲食店を探している人は、多数の候補から選びたいので、グルメの総合レビューサイトが上位表示されることは必然です。

大体、以下のグルメサイトが上位表示されます。

検索している人のニーズから考えても、特定の飲食店が上位表示されることはあり得ないのです。
つまり、ブログでは集客できない事業になります。

具体例２：司法や会計の士業

弁護士や税理士などの司法や会計に携わる士業は、ブログで集客できる事業です。

士業が得意としている取り扱い分野にもよりますが、少なくとも各分野ごとに多数のキーワードがあります。

実際、私自身も相続に関する情報を調べていた際、個人で行政書士事務所を経営している人のブログを参考にしたことがあります。

ちなみに、家庭分野の中の相続に関するキーワードをいくつか挙げると以下の通り。

画像で表示しているのは、ほんの一部です。こんな感じのキーワードがざっくりと200以上はあります。

士業持ちが運営するブログはそれだけで信頼性が担保されるので、ブログ集客は効果的です。

具体例３：スポーツジム

スポーツジムは、先ほど解説した前提条件の判断が難しい事業です。

と言うのも、スポーツジムは商権範囲が決まっているので、ブログで集客しても直接的な会員になるとは限りませんよね。
しかし、ダイエットやフィットネス関連のキーワードは膨大にあるので、アクセスを集めることができれば少数であっても会員数アップに繋がることは間違いありません。

さらに、広告収入を得られるメリットもあります。
個人でスポーツジムを経営しているような事業でも、広告収入がメインの収入になる可能性だって大いにあります。

こんな感じで、事業によっては直接的な集客に繋がらずとも、その他の点で利点があったりします。

ブログ集客で失敗しないための具体的な方法

それでは、具体的にどうやってブログ集客をするのか。
方法を５つの手順にまとめました。

順を追って解説します。

手順１：自社の強みを明確にする

まず第一に、競合他社と比べた際の「違い＝強み」を明確にします。

「いまさら」と思う人が多いと思いますが、あなたの考える強みは「本当にお客様にとって購買を決定づける要因なのか」を考えてみてください。

私自身、クライアントの経営会議に出席することも多くありましたが、明確な強みがない企業が多かったと感じます。

例えば、美容室とコインランドリーの強みになりそうなものをざっくりと考えてみました。
以下の通り。

なお、事業内容によっては差別化を図ることが難しいことがあります。
しかし、差別化できる強みがないことには集客には繋がりませんし、来客したとしてもすぐに離脱してしまいます。

そのため、まず第一に行うべきことは強みを明確にすることです。

手順２：集客したい層を設定する

つぎに、集客したいターゲット層を設定します。（手順１と同時並行的に考えると良いです。）

なぜターゲット層を決めるのかと言うと、ターゲット層を決めた方が集客に効果的だからです。

とは言っても、老若男女関係なく誰にでも来てほしいと考える人は多いと思います。

しかし、ブログ集客においては「誰でもいい」は「誰にも伝わらない」ことと同義です。
ブログは言葉で来店や購買を促すものなので、伝えるメッセージがドンピシャでないと結果的に誰にも伝わらないのです。

ターゲット設定に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事【本質】ブログ運営におけるペルソナの設定方法【基本項目と事例】

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手順３：ランディングページを作る

つづいて、ランディングページ（会員登録や来店動機となるようなページ）を作ります。
見込み客を誘導するゴールとなる成約ページのことです。

キャンペーン内容に関しては事業内容次第ですが、見込み客に最も刺さるのは「無料」です。
そして、マイナスの感情に訴求することです。

例えば、スポーツジムの場合、誘導となるメッセージを考えてみると以下の通り。

こんな感じ。
この内容はあくまでも最終的な誘導メッセージなので、他社との料金比較や強みに関して訴求することを忘れずに。

手順４：キーワードを全て洗い出す

集客するためのキーワードを全て洗い出します。

考えられる全てのキーワードを洗い出すことで、記事内容が被ることがなくなり、内部リンクで記事同士を繋げやすくなります。ざっくりでOKです。

キーワード選定に関しては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事ブログ初心者でも失敗しないSEOキーワードの選定方法【３つの手順】

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手順５：記事を書いて集客に繋げる

さいごに、キーワードをもとに記事を書きます。

記事の書き方に関しては、ここで解説すると長くなるので「【完全版】ブログ記事の書き方を解説【７つの手順＋５つのテクニック】」を見てください。

なお、ブログを書き始めれば分かると思いますが、執筆に慣れていないと１つの記事を書き終えるのに８時間以上かかることもあります。
気づいたら１日が終わっていた、、、なんてことはザラです。

そのため、オーナー自身や元からいる従業員の力を使うのではなく、ライターを外注したり雇うことを選択肢に入れておくことをおすすめします。

ブログ運営で失敗するケース

別の業務を担当している従業員が、業務の間に記事を書くような運営方法だとまず失敗します。

そもそもライティング経験のない従業員に執筆を任せても、おそらく従業員はいやいや執筆することになります。
いやいや執筆したところで、品質の高い記事が出来上がるとは考えられません。

ブロガーやアフィリエイターと呼ばれる専門家がいるように、専門的な知識やスキルが必要です。
そのため、オーナー自身が本気で取り組むか、専門家を雇うほかないのです。

今すぐ売上を増やすならブログ以外を考える

ここまでブログ集客について解説してきましたが、「今すぐ」売上を増やすならブログ以外の選択肢を考えることをおすすめします。

具体的には、以下の３つ。

ブログは検索上位さえ維持できれば安定的な集客に繋がりますが、結果が出るまでに早くて半年はかかります。
いかんせん即効力がないのです。

そのため、今すぐ売上を増やしたいのであれば、すぐに結果の出るインフルエンサーへの依頼か、リスティング広告。そして、並行してSNSを運用していった方が効率的です。

なお、Web集客の基礎に関しては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事：Web集客の完全ガイド（執筆中です。）

注力できるリソースが限られているのであれば、効果的な方法を優先的に行っていくことがベターです。
というわけで今回は以上です。