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WordPressでバックアップを取る方法【プラグインでの手順も解説】

「WordPressでバックアップを取る方法を知りたい。プラグインを利用する方法が一般的みたいだけど、ついでに設定手順や復元方法も教えて欲しい。」

この記事ではこういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • 前提知識:バックアップするデータについて
  • WordPressでバックアップを取る2つの方法
  • バックアップはサーバーに任せるのも有り

ブログを運営する上で、万が一のトラブルに備えてバックアップを取っておくことはとても大切です。

ハッキングされてデータが消えた、、、操作の手違いでブログが真っ白に、、、といったトラブルは案外身近に起こりえます。

そこでこの記事では、WordPressでバックアップを取る2つの方法を解説します。

ナオ

ブログ初心者でも分かりやすいように、バックアップの設定手順を画像付きで解説しています。

前提知識:バックアップするデータについて

バックアップしたのに「復元に必要なデータが足りない」ということがないよう、先にバックアップするデータについて触れておきます。

WordPressの場合、基本設計が通常のサイト(HTMLサイト)とは異なり、ユーザーがアクセスする度にデータベースを読み込み、表示するページを生成します。

そのため、通常のサイトであれば「サーバーにあるデータ」のみをバックアップすればOKですが、WordPressのサイトでは、「サーバーにあるデータ」と「データベースにあるデータ」の2つをバックアップする必要があります。

  • サーバーにあるデータ:テーマファイルやアップロードした画像、プラグインなど
  • データベースにあるデータ:記事内容やユーザー情報、コメントなど

そして、サーバーにある複数のデータの中で、バックアップするのは次の3つのフォルダです。

  • その1:themes(テーマファイル)
  • その2:uploads(アップロードした画像)
  • その3:plugins(インストールしたプラグイン)
これらのフォルダはwp-contentフォルダの中にあります。

まとめると、、、WordPressの場合、次の4つのデータをバックアップすることになります。

  • その1:themes(テーマファイル)
  • その2:uploads(アップロードした画像)
  • その3:plugins(インストールしたプラグイン)
  • その4:データベース(記事内容やユーザー情報、コメントなど)

ナオ

前提知識として、この4つのデータを覚えておきましょう。

WordPressでバックアップを取る2つの方法

バックアップデータについて理解したところで、さっそくバックアップの方法を解説します。

方法は2パターンあります。

WordPressのバックアップ方法

  • 方法1:プラグインでバックアップを取る方法
  • 方法2:手動でバックアップを取る方法

それぞれの利点や手順を解説します。

方法1:プラグインでバックアップを取る方法

WordPressでバックアップを取るには、プラグインを利用することが一般的です。

利点としては、一度設定したら自動でバックアップを取得し続けてくれること、そして、プラグインにもよりますが、ワンクリックでデータを復元できる手軽さです。

バックアップの定番プラグインは2つあります。

  • 定番1:BackWPup
  • 定番2:UpdraftPlus

「BackWPup」と「UpdraftPlus」の違いとしては、時間指定の有無や復元方法の難易度など、それぞれ一長一短ですが、おすすめはUpdraftPlusです。

「WordPress バックアップ プラグイン」とネットで調べると、大抵のブログでBackWPupを推していますが、実際のところ利用者数はUpdraftPlusの方が多く評価自体も高いです。

ナオ

私自身、両方のプラグインを使った経験がありますが、UpdraftPlusの方が断然扱いやすかったです。

UpdraftPlusでバックアップを取る手順

STEP.1
UpdraftPlusをインストールして有効化します。
STEP.2
有効化した後、「スタートするにはここをクリック。」か「設定」をクリックしてUpdraftPlusの管理画面へいきます。
STEP.3
このページがUpdraftPlusの管理画面になります。
バックアップに関する各種設定を行うために「設定」をクリックします。
STEP.4
自動バックアップ設定
まずバックアップのスケジュールと保存しておくバックアップ数を設定します。
スケジュールに関しては、週3記事以上ブログを更新しているなら「毎週」、週1記事以下なら「2週間ごと」でいいかと思います。
また、バックアップを保存しておく数は初期値の「2」のままで十分です。
STEP.5
つづいてバックアップの保存先を決めます。
普段よく利用しているサービスでOKですが、個人的にはDropboxかGoogleDriveが使いやすいと思います。
なお、Emailだと送信できるデータ容量が限られるので避けましょう。
STEP.6
ここではDropboxを選択します。
STEP.7
UpdraftPlusからDropboxへアクセスの認証作業を行う必要があるので、リンクをクリックします。
他のクラウドサービスをバックアップ先に指定する場合も同様の操作が必要になります。
STEP.8
「許可」をクリックします。
STEP.9
「Complete setup」をクリックして、アクセス認証作業を完了させます。
STEP.10
認証が正常に行われると管理画面のログメッセージに「Dropbox:成功」と表示されます。
STEP.11
引き続き設定画面から設定を行います。
バックアップするファイルに関しては初期設定のまま変更しなくてOKです。
STEP.12
「データベース暗号化フレーズ・メール・エキスパート設定」は変更せず、そのままでOKです。
STEP.13
最後に「変更を保存」をクリックします。
これで自動バックアップ設定は完了です。
STEP.14
なお、バックアップしたデータはDropboxにアクセスせずとも、管理画面からこんな感じで確認することができます。
STEP.15
ちなみにDropboxにはこんな感じでバックアップデータが保存されます。
STEP.16
復元方法
復元方法に関しては、まず「復元」をクリックします。
STEP.17
つづいて、復元したいデータを選択します。
丸ごと復元したいなら全てにチェックマークを入れて、「次」をクリックします。
STEP.18
バックアップデータが読み込まれます。
読み込み作業が正常に処理されたら「復元」をクリックして復元作業の完了です。

バックアップのスケジュールに関して補足ですが、バックアップ作業はサーバーにとって割と負荷の高い処理です。

アクセスの少ない夜中の3〜4時頃にバックアップ処理を行うことが理想的ですが、無料版のUpdraftPlusでは時間指定ができません。(BackWPupは時間指定できます。)

そのため、「2時間ごと」「4時間ごと」などの24時間以内に複数回バックアップを行うスケジュールは避けた方が無難です。

ナオ

毎日ブログを更新していても「毎週」の設定でいいと思います。

方法2:手動でバックアップを取る方法

手動でバックアップを取る方法というのは、サーバーとWordPressの管理画面からその都度データを取得する方法です。

基本的には自動バックアップの設定ができるプラグインを利用すればいいのですが、テーマをカスタマイズする時など、特定のデータを「念のためバックアップを取っておくかー」程度の時に使えます。

サーバーとWordPressからバックアップを取る手順

STEP.1
契約しているサーバーのファイルマネージャーにアクセスして、バックアップを取りたいブログを選択します。
STEP.2
「public_html」をクリックします。
STEP.3
「wp-content」をクリックします。
STEP.4
冒頭で解説した「plugins・themes・uploads」があるので、これらのフォルダをダウンロードします。サーバーにあるバックアップデータは以上です。
STEP.5
つづいてWordPressの管理画面から「エクスポート」をクリックします。
STEP.6
すべてのコンテンツにチェックマークが入っているのを確認して、「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックします。これでデータベースのバックアップを取ることができます。

復元方法に関しては、サーバーからダウンロードしたデータはアップロードして元に戻し、エクスポートしたデータは「WordPress Importer」というプラグインを利用して元に戻します。

ナオ

解説しておきながら、この方法を試す機会はほとんどないと思います。

バックアップはサーバーに任せるのも有り

サーバー会社によっては自動バックアップサービスを提供しているので、バックアッププラグインを利用しない選択肢も有りだと思います。

私は「エックスサーバー」と「ミックスホスト」の2社を契約していますが、どちらも自動バックアップを行っているので、運営サイトによってはバックアップのプラグインは使っていません。

エックスサーバーの自動バックアップ状況はこんな感じで確認できます。データの提供を受けるには、事前に申し込みを行う必要があります。
ミックスホストはこんな感じでファイルデータとデータベースデータをいつでもダウンロードすることができます。復元方法自体も簡単です。

最近だとConoHaWingサーバーを利用している人が増えているように感じますが、ConoHaWingも自動バックアップに対応しています。

データベースの破損やデータベース数が多すぎる場合には、バックアップサービスの対象外となりますが、そうそう対象外になるような事態にはならないでしょう。

もしセキュリティ対策についてもっと学ぶなら「WordPressのセキュリティを強化する5つの対策【あなたは万全?】」で詳しく解説しています。

WordPressのセキュリティを強化する5つの対策【あなたは万全?】

というわけで以上です。