「ブログを始めるにあたり、ドメインの他にレンタルサーバーを契約する必要があることが分かった。
レンタルサーバーについて詳しく知りたい。」
この記事ではこういった疑問に答えます。
- レンタルサーバーとは?
- レンタルサーバーの役割
- レンタルサーバーの料金
- レンタルサーバーの種類
この記事を書く私は、Web関連の仕事に携わって9年、アフィリエイト暦は5年です。
私自身は「エックスサーバー」と「ミックスホスト」のレンタルサーバーを長らく利用しています。
レンタルサーバーの知識は、ブログ運営やサーバー選びに役立つので、できる限り分かりやすく解説します。
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーとは、ブログやネットショップの公開(運営)に必要な「サーバー設備を貸し出すサービス」のことを言います。
貸し出すといっても機器を借りるわけではなく、サーバー企業が所有するサーバー設備に、私たちが公開したいブログデータを置かせてもらうイメージです。
このようなサービスを提供する企業を「ホスティングサービス提供事業者」と言ったりもします。
日本企業が運営するホスティングサービスの一部は次の通りです。
- エックスサーバー
- ミックスホスト
- ConoHaWing
- ロリポップ
- さくらインターネットなど
ホスティングサービスは、日本企業で約30社、海外企業も含めると膨大な数になります。
ホスティングサービスを利用せず、個人でサーバー環境を自作することは可能ですが玄人向けです。
あくまでもレンタルサーバーを利用することが一般的になります。
有名企業のサーバー設備
サーバー設備(データセンター)を実物で見ると、より理解がはかどると思うので、有名企業のサーバー設備を以下に掲載します。
フェイスブック
画像の参照元:Google Data Centers
グーグル
画像の参照元:Google Data Centers
アップル
画像の参照元:BUSINESS INSIDER
普段、私たちがサーバー設備を直接目にすることはありませんが、このような設備に私たちのブログデータが保存されることになります。
グローバルビジネスを展開するトップ企業は、東京ドーム數十個分のデータセンターが世界中にあります。凄まじい規模ですよね。
補足:サーバーという言葉について
補足知識ですが「サーバー」という言葉は、とても広義です。
色んな意味合いがあります。
基本的にサーバーとは、データをやり取りするための大容量ハードディスクを備えたコンピュータのことです。
「データの保管場所」をイメージすると分かりやすいと思います。
しかし、Web関連の記事だとサーバーというのは、レンタルサーバーを指していることが多いです。
前後の文脈によって意味合いを間違えないようにしましょう。
なお、サーバーに関連する内容として「URL」について学んでおくと、より理解が深まると思います。
詳しくは「【基本のき】URLとは何か?初心者向けにイラストでわかりやすく解説」で解説しています。
【基本のき】URLとは何か?初心者向けにイラストでわかりやすく解説
レンタルサーバーの役割
レンタールサーバーには、「情報を保存する」「ユーザーのリクエストに対して保存している情報を返す」2つの役割があります。
例えば、スマホを通して「この情報が知りたい」といったリクエストがあれば、サーバーに保存されている情報を探し出し、その情報をユーザーに送り出す作業をします。
サーバーのスペック次第ですが、、、集中的に多くのユーザーからリクエストがある際には、アクセスが制限されたり、サーバー自体がダウンしてユーザーが情報を受け取る事ができなくなることがあります。
低スペックのサーバーを利用すると、ブログ記事がバズったり、時間指定のオンライン抽選を行ったりすると、障害を受けやすいです。
レンタルサーバーの料金
レンタルサーバーの料金は、提供会社ごとに扱う「プラン」によって様々です。
プランごとに機能やサービスが異なり、月額100円で利用できるものから、月額20,000円を超えるものまであります。
契約期間に関しては、たいてい「3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月」から選び、期間に応じて割引が受けられます。
定番レンタルサーバーのプランと料金は以下の通りです。
エックスサーバーのプランと料金
ミックスホストのプランと料金
ConoHa WINGのプランと料金
ロリポップのプランと料金
さくらのレンタルサーバのプランと料金
これからブログを始める初心者の方であれば、月額1,000円前後のプランを選んでおけばまず問題ないです。
月1,000円が目安みたいなものです。
より安価なプランでもいいのですが、ブログの表示速度が遅かったり、バズった際にサーバーがダウンしてしまったり、のちのちプランを変更したくなると思います。
サーバーを契約する際、ドメインとセットで申し込むと、そのドメインが永久無料になるキャンペーンを行なっているも会社もあります。
サーバーとドメインはセットで契約するとお得になりますよ。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーには4つの種類があります。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- 仮想専用サーバー
- クラウドサーバー
それぞれ解説します。
共用サーバー
共用サーバーは、1つのサーバーを複数人で利用します。
ルームシェアのようなイメージです。
「レンタルサーバー」と言うと、一般的にはこの共有サーバーのことを指します。
料金が安いですし、Wordpressのインストールも簡単にできるので、個人で利用するならこのタイプが主流です。
ある程度のスペックを選べばデメリットも気になりません。
共用サーバーのメリット
- 専用サーバーと比べて料金が安い
- ブログ公開に必要なアプリケーションが既に用意されている
- サーバー運営は提供会社が行うので特別な知識やスキルは必要ない
共用サーバーのデメリット
- 他の利用者の影響を受けやすい(サーバーの負荷が高くなる)
- サーバーをコントロールできるような権限はない
専用サーバー
専用サーバーは、1つのサーバーを契約者が占有して利用します。
戸建てのイメージです。
自社システムやWebサービスを提供している企業が、このタイプを利用することが多いです。
専用サーバーの場合、サーバーを管理をするのは契約者になりますが、「マネージド専用サーバー」と言って、サーバー提供会社が管理をしてくれるサーバーもあります。
専用サーバーのメリット
- 管理者権限があるので自由に設定できる
- 他の利用者の影響は受けない
専用サーバーのデメリット
- 共有サーバーと比べて料金が高い
- サーバー運用に必要な知識とスキルが必要
仮想専用サーバー(VPS)
仮想専用サーバー(VPS)は、1つのサーバーを共有しながらも、専用サーバーのように利用できます。
自分の部屋があるシェアハウスのイメージです。
仮想専用サーバーは何かと難しいです。Web関連の企業がこのタイプを利用することが多いです。
仮想専用サーバーのメリット
- 専用サーバーのように自由に設定できる
- 専用サーバーより料金が安い
- 共有サーバーより他の利用者の影響を受けにくい
仮想専用サーバーのデメリット
- 高度な知識とスキルが必要(手間もかかる)
クラウドサーバー
クラウドサーバーは、仮想専用サーバーと同様に1つのサーバーを共有しながら、専用サーバーのように利用できます。
違いとしては、必要に応じてメモリやストレージを後から拡張したり、逆に減らしたりできる点です。
新しいタイプのサーバーサービスですが、法人やサーバー知識のある個人を中心に利用者が増えてきています。
クラウドサーバーのメリット
- 可変性があるので状況に合わせて柔軟に対応できる
- 仮想専用サーバーより高機能
クラウドサーバーのデメリット
- 高度な知識とスキルが必要(手間もかかる)
- 利用するスペックに応じて料金が高くなる
というわけで、サーバーについては以上です。