この記事では、「ドメインを取得したいけど、料金の仕組みがいまいち分からない」といった疑問にお答えします。
レジストラ(ドメインの管理会社)の価格表を確認すれば、ドメインの料金についてはすぐに把握することができます。
しかし、これからブログを始めるような初心者にとっては理解しがたい点があることも事実。レジストラに記載してある説明文では分からないこともあるでしょう。
そこで、ドメインの料金に関する取得費用・更新費用・移管費用、そして、その他の注意事項について解説します。
ドメイン料金の仕組みがわかる
ドメイン料金には、取得費用と更新費用、移管費用の3つがあります。この3つを覚えておけばOKです。
- 取得費用:初年度にかかる費用
- 更新費用:2年目以降にかかる費用
- 移管費用:ドメインの管理業者を変更する時にかかる費用
それぞれについて解説します。
ドメインの取得費用
取得費用とは、ドメインを取得するためにかかる初年度の費用のことです。登録費用とも言います。
この取得費用は、レジストラごとに数百円程度の違いがあります。
例えば.comドメインで比較すると、エックスドメインなら780円ですが、さくらのドメインだと1,715円もします。金額差にして934円です。
これだけ金額差があってもドメインを管理する上での違いはないので、わざわざ高い金額を提示しているレジストラを利用する必要はありません。
また、取得費用は更新費用よりも安く設定されていることが多いので、1円や数十円で取得できるドメインも多数あります。
ドメインの更新費用
更新費用とは、ドメインを取得後、2年目以降にかかる費用のことです。
ドメインは買い切りではなく、あくまでもレンタルです。自分の名前や好きな文字列でドメインを取得しても、そのドメインを利用するには更新費を払い続ける必要があります。
なお、基本的に取得費用より更新費用の方が高い金額で設定されています。
特に、トップレベルドメインと呼ばれるメジャーなドメインではなく、最近取得できるようになった新しいドメインは更新費用が高い傾向があります。
以下は、更新費の高いドメインの一例です。(料金はお名前.comから参照しています。)
ドメイン | 値段 |
---|---|
.tech | 4,880円 |
.bar | 6,980円 |
.baby | 8,880円 |
.host | 9,700円 |
取得費用が安くても更新費用が4倍以上に高いこともあるので、登録費用と更新費用の両方をチェックしておいた方がいいでしょう。
余談ですが、お名前.comで取得できる企業用の.incドメインの更新費は298,000円です。控えめに言って高過ぎですね。
ドメインの移管費用
移管費用とは、取得したドメインのレジストラを変更する時にかかる費用のことです。
例えば、お名前.comで取得したドメインをエックスドメインで管理しようとすると、この移管費用がかかることになります。
注意点としては、ドメインの有効期限が残っている状態で移管先に移動しても有効期限は引き継げません。移管先にとっては「これから管理を始める」ので移管元に有効期限があろうが関係ないのです。
そのため、移管をするなら有効期限が1ヶ月をきったタイミングが理想です。
個人でWebサイトを運営している限りはドメインを移管することはそうそう無いのですが、Webサイト制作を受注したりすると移管が必要なことがちょいちょいあります。
ドメイン料金のよくある勘違い
ドメイン料金の支払い金額にはよくある勘違いがあります。
ドメインを取得する際、数年分まとめて支払いをすることができますが、トータルで支払う金額は、数年分まとめて支払っても、1年ごとに更新費を支払っても総額は変わりません。
例えば、エックスドメインで.comを5年分まとめて支払うとします。その計算式は以下です。
780円(取得費用)+1,180円(更新2年目)+1,180円(更新3年目)+1,180円(更新4年目)+1,180円(更新5年目)=5,500円
取得費用×5年分←これは間違いです。
取得費用が更新費用より安いことから、取得時に数年分まとめて支払えば、お得になると勘違いしている人がいるようです。
ドメイン更新を忘れると失効
ドメインの更新をうっかり忘れてしまうと、そのドメインは失効されてしまいます。期限が切れたその日からWebサイトは表示されなくなり、管理ページにもいけません。
ただし、どのレジストラにも救済措置があります。
たとえ有効期限が過ぎドメインが失効しても、2週間〜45日以内であればドメインを復旧することができます。もちろん、更新費+そこそこ高い復旧費用がかかります。
長期的に運営していくならドメインの自動更新の設定は必須です。もしくは、ドメインを取得したら自動更新の設定はデフォルトで行っておくとトラブルは避けられますよ。
とういうわけで以上です。